2015年2月21日土曜日

石黒 拡親「2時間でおさらいできる日本史〈近・現代史篇〉」

石黒 拡親(著)「2時間でおさらいできる日本史〈近・現代史篇〉」
<http://www.amazon.co.jp/dp/4479304185/>
文庫: 296ページ
出版社: 大和書房 (2013/1/12)
ISBN-10: 4479304185
ISBN-13: 978-4479304180
発売日: 2013/1/12

[書評] ★★☆☆☆

「2時間でおさらいできる日本史」(Amazon拙書評)と同じ著者による本で、開国・明治維新後の日本史にフォーカスしたもの。

開国以降の日本の歴史を“ざっくりと”掴むためだけなら、前著だけで充分かも知れない。という意味で、本書はターゲットがボヤケた中途半端な本になってしまっているかも知れない。ただ、本書で面白いのは、随所に出てくる「ところで…」となっている箇所。歴史上の人物の「建前と本音」、「○○はただの方便」等の雑学&薀蓄(うんちく)が詰っている。

なお、前著「2時間でおさらいできる日本史」で各時代区分の最初に「1分で納得!」として2ページ見開きまとめられていた箇所は(ここれは結構良かった)、本書では「キーパーソンかく語りき」という、歴史上の有名な台詞を書き並べたものになった。これはこれで面白いが、前著のような纏め方の方がスマートかも知れない。また、(前著の書評にも書いたが)近年の検証により、反日勢力によるデッチアゲであったことがわかってきた幾つかの事件について、前著より歯切れが悪くなってはいるものの、相変らず歴史的事実のような書き方がされていたのは少々残念。本書は2013年発行なのだから、歴史検証の結果は反映させられても良かったのではないだろうか。

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